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2014.08.29

地獄の在り処 その1

こんにちは。スマイラです。
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8月9日に映画を見に行ってきました。

とはいっても、普通の映画館に行ったわけではなくて、市のホールで無料の上映を見ました。

浅田次郎さん原作の「日輪の遺産」という映画です。

主演は「半沢直樹」ですっかり有名になった堺雅人さん。他にも八千草薫さん、中村獅童さん、ユースケ・サンタマリアさんなども出演しています。

市内に掲示されていたポスターを見て見に行ったのですが、そもそもは浅田次郎さんは好きな小説家だし、その映画をタダで見られるんだから行かない手はないな、ぐらいの軽い気持ちで足を運んだのでした。

行ってみると、ただの(これは「無料の」という意味ではなくて、「普通の」という意味の方です)映画上映会という雰囲気ではありません。

よくよく聞いてみると、府中市の「平和の集い」のようなものの一環として上映される戦争映画なのだということがわかりました。

府中市長の挨拶のあと、戦争経験者の方のお話があり、そのあとに映画の上映というスケジュールでした。

市長の挨拶が終わり、戦争体験者の方のお話がありました。

まあ適当に聞き流しておこうぐらいの気持ちで聞き始めた私でしたが、数分もしないうちに「これは滅多に聞けない貴重な話しだ!」と気がつき、急いでカバンからノートを出してお話を記録し始めました。

その方は満州で終戦を迎えています。小学校5年生だったそうです。

詳しい話しは機会があったときに書ければと思いますが(詳しく書くのを躊躇するぐらい凄まじい話しです)、この人の見たものこそまさに地獄であり、地獄を地獄と認識できない年端のうちに見せられる地獄、つまり地獄がそのまま日常と化して辛さも嫌さも鈍らされてしまうことこそ真に地獄なのだ、と私はしみじみ思ったものでした。

そして、そういった真の地獄こそ、社会構造の中の下の者、弱き者が、否応なく引き受けさせられ続ける、というのが歴史の強く語りかけるところなのではないでしょうか?

ちょっと長くなってしまったので、続きは明日書きます。



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