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2014.04.22

キャップレス

こんにちは。スマイラです。

今日は(も!?)ちょっとした息抜きネタでいこうと思います。

正確な記憶ではないのですが、去年の末か今年の初めに、パイロットのキャップレスという万年筆を買いました。

きっかけは本当に小さなことで、調布のパルコに入っている文房具屋さんにたまたま入ったところ、万年筆コーナーがなぜかできており、そこに試し書き用のキャップレスがあったからです。

私は、こういう基準で人間を二種類に分ければ、「開票時刻直後の当選確実」的に「保守的」な方に分別される人間ですので(だいたい今どき好んで万年筆を使っている人に保守的じゃない人がいるでしょうか?)、以前からキャップレスの存在は知っていたし、パイロットの万年筆も何本も(この時点でもうちょっとマニア的な感じになってしまうのですが・・(笑))所有していますが、「キャップあってこその万年筆。キャップのない万年筆なんて、ネタのないすしのようなもの。おれは金輪際使うこたないだろうね」と思っていました。

「しかしまあ、書くだけはタダだしね・・」なんて思いながら、その文房具屋さんでキャップレスを試し書きしてみました。

これがなんとまあ軽い書き味で、あまりの書きやすさに衝撃を受けつつ、自分の浅はかな偏見を怨むことになったのでした。

その罪滅ぼしってわけではありませんが「これはちょっと時間をかけて使ってみたいな」と思って買ったというわけです。

使って思いましたが、お世辞や贔屓ではなくて、いろんな観点から考えても、パイロットのキャップレスは、万年筆テクノロジーのひとつの最終回答と言っていいかと思います。普通の人が万年筆に求める機能のことごとくを優等生的に完備しています。

キャップレスは、ボールペンのように後ろをノックしてペン先を出して文字を書く構造になっています。ですから、普通の万年筆のように、ペン先とペン芯が軸に固定されていません。

そこらへんの堅牢性については少々疑問に思わないところもないではないですが、逆にペン先とペン芯が浮いている分だけ軽い書き味になっているのかもしれません。軽くしておかないとぎゅうぎゅう力を入れて書く人も出てきて、故障のリスクが高まると思われるからです。

他にも、キャップレスのいい点はいくつかありますが、あまり「古典的な万年筆」というものに思い入れがなく、気軽に万年筆の軽い書き味を味わってみたいという方には、ぜひおススメしたいと思います。

日本の筆記具技術のひとつの終着点というのが決して大げさではないということが分かっていただけると思いますよ。

ただ私もそうですけど、今、万年筆はもちろんですが、そもそも手書きをする機会ってのがほとんどないんですよねー。これからははがきや手紙をたくさん書いて使うようにしようと思っていますが・・。



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