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2014.04.05

脆弱な食文化 その2

こんにちは。スマイラです。
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雲と欅と桜です。
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咲いた花もこれから咲く花も・・。

さて、昨日の続きです。

今、欧米諸国やシーシェパードやグリーンピースなどから「クジラを食べるなんて野蛮だ!」というようなことを言われて、もしかしたら日本人の大半が「自分たちだって牛や豚を殺して食べているくせに、何を勝手なこと言ってやがる!」と思っているかもしれません。

でも、これが「クジラ」じゃなくて「イルカ」だったらどうでしょう?

想像が難しいのですが、日本人の間であっても「可愛いイルカを殺すなんて!」「知能の高いイルカを食べるなんて!」という意見が大半を占めるような気もしています。現にうちのチビは「ええ、イルカ食べたの?」と言っていました(笑)。

私は子どものころにイルカを食べたことがあります。

でも別にこれはそんなに特別なことじゃなくて、今のこの時勢ではさすがにないとは思いますが、私の子供時分には、清水の魚屋さんでは「イルカ肉」を売っているのが当たり前でしたし、それを食べるのも清水に住んでいた人たちにとっては当たり前のことでした。

まったく特別なことではなく、給食にクジラ肉が出るように、食卓にイルカ肉が出る日があったということです(給食のクジラに比べればごく僅かな回数ですが・・)。

正直言って、幼少時の私の口にも「イルカ肉」はちょっとぶよぶよした感じで、それほど美味しいものではありませんでした。

普段食べていたシラスやアジやサバやイワシやタチウオやマグロの方がよほど美味しかった記憶があります。

遠い記憶を呼び戻すと、イルカ肉は、肉よりも骨の方が独特でした。鳥や豚や牛の骨のような硬さはなく、柔らかいプラスチックというか樹脂のような独特な感触でした。

ただ、可哀相なんて感情は(当たり前ですけど)まったくありませんでしたね。魚もそうですが、海の生き物を食べるたびに「かわいそう」なんて思っていたら、清水で生活することなんてできませんから(笑)。

イルカはダメだけどクジラはいい、いやいやクジラもダメだ、そういうんなら牛だって豚だって肉食は全部ダメだよ、魚だったらいいんじゃないの、という線引きは、本当に難しいものです。

何を理由にしたところで、結局は「個人の感情」に行き着いてしまうからです。「かわいそう」「野蛮」「気持ち悪い」「痛々しい」のように。

感情に基づいている以上、恐らく、何年、何世紀話し合ったとしても結論は出ないんだろうと思います。

「(食文化も含めて)文化というのはそういうもんだよ」といわれればそうなんでしょうが、何百年、何千年とかけて作り上げてきたものが、ほんの数年、数十年で跡形もなく消えてしまうというのは、考えてみれば恐ろしいことのような気がしますね。



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