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2014.03.24

1人2票 その1

こんにちは。スマイラです。

今日は暖かくていい天気の一日でした。
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今日の夕日です。

次男は今日が小学校3年生最後の日でした。長女は明日で中学1年生が終わります。

3月13日の朝日新聞に「東日本大震災3年」と題して、作家の塩野七生さんのインタビュー記事が載っていました。

塩野さんがローマ帝国をテーマにした本をいくつも書かれていることは知っていますが、読もう読もうと思いつつもまだ読んだことがありません。

塩野さんについても、ほとんど何も知らないでこの記事を読んだのですが、柔軟な発想と斬新な提案に、大変興味深く読みました。

塩野さんはこのインタビューの中で「私は今日、ぜひ言いたいことがあるのですが」と前置きをして、東北の被災地の市町村に限り、45歳未満の人について選挙の投票を「1人2票」にすることを提案しています。

その理由が、選挙の本質をなかなか考えさせるものです。

「今30代の東北の人たちは人生の一番良い時期を復興に費やして、その結果を見極めるところで現役の人生が終わる。余生は復興の成果を味わいながら過ごせるという感じ。だから、これから復興に直接携わる世代に、どのようなやり方で復興するかを決める権利を2倍与えようということです」

「あと5年かそこらでこの世からいなくなる人たちの意見より、もっと長く生きていくことが確実な人たちの意見を2倍生かせるようにしましょう、というわけ。」

「若い層、45歳未満の人たちを動員しないと東北の再生は成り立たないのだから、これからの東北を担う人たちに2倍の参政権という、目に見える利点を提供するべきだと思います」

「民主主義を守るために、時には民主主義に反することもあえてする勇気が必要。あれだけの災害があったのだから、今までのやり方では効果は望めません」

どれも恐らくは実現しないでしょうし、ぱっと聞くと極論とか、現実味がないと、簡単に言ってしまいそうなことですけど、政治とか行政とか予算とかと、そこに住み、生活をする人々との関わりの本質を言い当てている言葉のように、私には思われました。

小説家だけではありませんが、芸術家のひとつの機能は、論理的にはまだ今の時点では整合性を以て説明がつかないけれども、来るべき時代の空気や姿を見せるところにあるのではないか、と私は思っています。

そういう意味では、この塩野さんの指摘はいかにも歴史から現代を見通す作家のものかな、と感じたものでした。

いい記事でしたので、明日ももうちょっと書きたいと思います。



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