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2013.05.15

菊間さんの本

こんにちは。スマイラです。

この本を読みました。

私が弁護士になるまで私が弁護士になるまで
(2012/10/19)
菊間千乃

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私は、フジテレビのアナウンサーとしての菊間さんについては、名前と顔が一致するぐらいは知っていますが、具体的にどんな番組を担当していたとか、本書にも書かれている「飲酒事件(?)」については、ほとんど知りません。

単純に「女子アナ」と「弁護士」という、世間の多くの人が憧れながらも、どっちもそう簡単には手にできない職業を、二つとも手に入れてしまった「天に祝福された女性」のストーリー、という感じで読みました。

それと、私も、レベルは全然違いますが、ちょっと前までは「社会人兼受験生」でしたので、その点にも共感しながら読みました。

この本を読み終えて最初に感じたのは、少し不思議な感覚でした。

私の表現力が拙いことを棚に上げていうのですが(笑)、もしどれほど達者な表現力を私が持っていたとしても、この「遅れてきた受験生」が共通に持つであろう「そうなんだよなあ・・」と表現するしかない感覚を追体験したような感じだったのでした。

試験が違うとはいえ、菊間さんはまだ30代で合格されていますが、私などは試験勉強を始めた(!)のが40歳を過ぎてからですから、まず「デッドライン」から考えが始まります。

新司法試験も、受験回数が「3回」と制限されるので「デッドラインありき」は同じことというか、それ以上ですよね。

よく言われる「体力や記憶力の衰え」というのは、私自身、それまで勉強を一所懸命やったことがなかった強みで(笑)、「人生で今がピークじゃない?」と思うぐらい感じませんでしたが、それでも年齢を考えれば、身体を壊してしまっては元も子もないので、体力的な無理はできませんし、家庭では夫であり父である責任や義務を果たさなければいけませんし、会社では仕事や役職上の責任や義務を果たさなければなりません。

結果として合格したからいいようなものの、私の場合は、不合格が続いたときは「こういう状況になったときは試験勉強を止める」と決めて勉強を始めました。

新司法試験は強制的に終わってしまいますが、自分の試験勉強に費やした時間と労力(とお金)を無に帰す痛みについては、弁理士試験も、他の試験も同じことだと思います。

「遅れてきた受験生」は、そういった「デッドライン」が最初から目に見えている状態で始めるので、勉強から少し離れると不安になってくる「追い込まれ感」みたいなものを常に感じていると思うのですが(私はそうでした)、そういう逼迫したものをこの本から感じて、不思議な追体験(笑)をするようにして読み終えました。

読めば誰でも分かりますが、菊間さんは大変な、誤解を恐れずにいえば「天才的な」「躊躇のない努力をできる」努力家です。

どんなに努力しても、菊間さんのようにはなれない人がほとんどなのですから、結果として「天に祝福された女性」であることに疑いありませんが、少なくとも祝福に甘んじて、座して待っていた人ではありません。

「努力」とか「頑張る」ということについてはいろいろなことを言われますし、誰にでも求めることができるものではないと思っています。

けれども、私はこの本を読んで「結果がどうであれ、努力すること、頑張ることは、やっぱり清々しいものだな!」と、つくづく思ったものでした。



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