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2013.04.13

チャレンジ・スピリット

こんにちは。スマイラです。

4月10日の朝日新聞の「経済気象台」というコラムに「デザイン戦略のわな」と題した、興味深い一文が掲載されていました。

それによると、ソウル・モーターショーで韓国の自動車メーカーである「現代・起亜グループ」の自動車デザインが日本車を凌駕したと感じる。しかし、個別に見ると「格好いい」けれども、道路や街中にあくの強いデザインが溢れかえると逆に「飽き飽きする」とあり、こう書いています(これが「わな」と題している所以です)。

「プレミアムデザインとして少数であれば、素晴しいと思えるデザインも、量産車としてあふれかえってくるとむしろあか抜けないように見えてくる。
逆に平凡なデザインが多い日本車も、このような中ではすっきりかっこよく見える瞬間があるから不思議なものだ。」

私はこれを読んで、二つのことを感じました。

ひとつは、たぶんもう10年以上前のことになると思いますが、アップルには「デザイナーの役員」がいるという話を聞いたときの衝撃です。

当時、私はすでに意匠の仕事をしていましたが、おそらく日本では「デザイナーを役員にする」という発想はなかったのではないか、と思いますし、実際ほとんどいなかったのではないかと思います。

「アップルはそんなにもデザインに力を入れているのか!?」と驚いたことを覚えていますが、その後のアップル製品のデザインの秀逸さ、美しい商品と包装、さらにその売れ行きは、皆さんご存知のとおりです。

もうひとつは、韓国の会社の柔軟性とチャレンジ・スピリットです。

このコラムにも書かれていますが、フォルクスワーゲン・グループのデザイン部門を統括したペーター・シュライヤー氏を2006年に起亜のデザイン担当副社長に起用したそうです。

私も、ネットで起亜のデザインを少し見てみましたが、好き嫌いはともかく、たしかに斬新だとは思いました。

デザインに関して、私の経験からよく思うのは(実際はデザインだけでなく、発明や商標など、知的財産全般にいえるのですが)、今の時点で多くの人たちが気に入り、「格好いい」と感じるものは、概ねピークを過ぎています。

むしろ、今の段階では多くの人が違和感(場合によっては不快感)を感じるデザインや、発明であれば「そんな発明、誰がどんな風に使うの?」と疑問に感じられるものの方が、大化けすることが多いように思います。

そういう「今の時点では少々違和感を感じるデザインや発明」が商品化されたり、プロトタイプとしてでも世に出るためには、多くの人が雁首を揃えた会議で常識的な決定をするより、ある程度トップダウンで強引に進めないと、日の目を見ないのではないか、と思っています。

おそらく、起亜がそういう車をモーターショーに出してきたということは、会社に危機感があり、柔軟性やチャレンジ・スピリットもあるということなのでしょう。

仕事で関わったこともありますから、日本の自動車会社にも大いに頑張ってほしいと思っていますが、こういった「現代・起亜」のようなチャレンジは、たとえすぐには花が開かなくても、先に書いたアップルの例などからしても、雌伏の期間を経て、いずれ大きな果実を実らせるような気がしています。



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