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2013.02.24

仁和寺の和尚

こんにちは。スマイラです。

皆さんは「マネジメント」という言葉を聞いたとき、どのようなものをイメージするでしょうか?

私が頭に浮かぶのは「管理」とか、特に「会社における部下の管理」とか「適材適所の人員配置」とかもっとえげつない表現を使えば「処世術」のようなイメージです。

しかし、ドラッカーの日本語訳をほとんどしている上田さんによると、ドラッカーのいうマネジメントについてこう書いてあります。

「つまりマネジメントは、人を幸せにするための組織の運営の方法として誕生した。それは金儲けの手法でも、モデルに数字を入れるというゲームまがいのものでもなかった。」

ここで「組織」という言葉が出てきます。

ここでも、私が「組織」という言葉から思い浮かべるのは非常に狭くて、まず「会社」「事業体」、それから「家族」「国」「地方公共団体」程度です。

しかし、上田さんはこう書いています。

「ここでドラッカーの組織論が出てくる。専門知識を有機的に連携させ、さらには結合させる場が組織である。組織とは、企業、政府機関、NPOなど、人が目標に向かって共に働く場すべてを指す。したがって、知識が中心となる社会は必然的に組織社会となる。これからは脱大組織はあっても、脱組織はない。
もちろんここにいう組織とは硬直的、閉鎖的なものではない。とくにこれからは出入り自由のものとなる。雇用関係の有無さえ問わない。それは、協力、連携、パートナーシップを含む多様なつながりとなる。」

そう考えると、ドラッカーの本を読むときに、「マネジメント」は「ウィン・ウィンの築き方、やり方」というイメージを持って、そして、「組織」は「仲間」「チーム」ぐらいのイメージを持って読んだ方が、少なくとも「マネジメント=管理」、「組織=会社、事業体」という固定観念を持って読むより、ドラッカーの真意に近くなるように思えます。

有名な話ですが、「徒然草」の第52段に「仁和寺の和尚」の話があります。

最後は「すこしのことにも、先達(せんだち)はあらまほしき事なり。(少しのことにも、案内者はほしいものである。)」と締めくくられています。

これから読もうと思っているドラッカーの数多くの著作の中で、私自身が「仁和寺の和尚」にならないためにも、予めこの本を読んでおいてよかったなあ、と今つくづく、感謝と共に感じ入っています。



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