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2013.02.11

ああ無情

こんにちは。スマイラです。

私は見ていませんが、今「レ・ミゼラブル」の映画が大ヒットしているみたいですね。

先日、誰かが話しているのを聞いたのですが、今の若い子たちには「レ・ミゼラブル」と言えば通じるけど、「ああ無情」と言っても通じないんだそうです。

とはいえ、私の世代には、やっぱり「レ・ミゼラブル」より「ああ無情」ですねー(笑)。

実は「ああ無情」にはちょっとした苦い思い出があります(いえ、ぜんぜん深刻な話ではないんですが・・)。

子供の頃、たぶん父が買ってきたと思うんですが、ウチに「ああ無情」の児童本がありました(当時はそれが児童本とは知りませんでした)。

子供向けの本としては、ページも多くて分厚く(たぶん3センチぐらいはあったと思います)、字も小さかったので、しばらく敬遠していたのですが、あるとき意を決して読み始め、何日かかけて読み終わりました。

子供心にも達成感があったのか、それとも単に時間がかかったせいなのか、今でも、ジャン・バルジャンが火箸を腕に当てている残酷な挿絵を思い出すことができます。

それから何年た経ち、詳しいことはもうすっかり忘れましたが、ふとしたきっかけで、自分の読んだ「ああ無情」は子供向けの短縮版であり、原典ではなかったことを知ることになります。

ああ、なんという残酷な仕打ち。
あの達成感も、充実感も、すべてはまがい物だったのです・・(笑)。

・・とまあ、私の子供時分の話はそれで終わりなのですが、それはそれとして、豊かな才能と情熱の賜物とはいえ、150年も前に一人の人間によって書かれた小説が、自分(というのはユーゴーのことです)の見たこともない映画になって、今も世界中の多くの人々に感動を与えることができるなんて、小説家というのはつくづく羨ましい仕事だなあ、と思います。



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