2012.09.04
スタートとゴール
こんにちは。スマイラです。
私は大学時代、小説を書いていました。
多分19歳のときだったと思いますが、当時よく行っていた国立の喫茶店で、30分ぐらいで書きなぐった人生初の小説(といっても原稿用紙10枚程度のいわゆるショートショートというやつです)が、あるコンテストで入選してしまいました。
それで、その後も調子に乗って、いくつか書きました。
自分で読んで良さそうだと思ったものは、コンテストなどに応募していましたが、そのほとんどは入選したり、何かしらの賞をもらったりしていました。
でも、最優秀賞みたいな、一番いい賞はもらったことがありませんでした(笑)。
将来は、文章を書く仕事をするのもいいかなあ、と思った時期もありましたが、だいたい自分で自分の能力は一番よく分かるもので、さすがにそこまで無謀なチャレンジはしませんでした。
それはそれとして、小説を書いていたときに自分に課していたことがあります。
それは、書き始めたものは、どんな駄作になることが途中で分かったとしても、とにかく最後まで書き切る、ということです。
スタートした以上、完了するまで、止めない、ということです。
このスローガンは、その後も、折に触れて自分を戒める考えになってきました。
実際、途中で「あ、こりゃダメだ」と思った作品が、書いているうちにどんどんいい作品になる、なんてことは、私の経験からは一回もありませんでした。
でも、終わらせなければ「失敗だった」ということも分かりません。
失敗したな、と分かれば、もうちょっと書き出す前にプロットを練っておくべきだった、とか、資料に当たっておくべきだった、とか、自分が設定した人物像が甘かった、とか、反省すべき点がはっきり見えてきます。
そして、それは、次の作品で生かすことができる可能性があります。
うやむやにしてしまえば、失敗を認めることもなく、心は安泰かもしれませんが、前の作品よりましなものを作るのは、ますます難しくなるように思いますし、書き上げなくなること=完成させないことに抵抗を感じなくなってくる虞もあります。
小説の話として書きましたが、これはどんな仕事でも勉強でも、原理は同じではないかな、と私は今でも思っていますし、その繰り返しが成長の近道だと思っています。
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お待ちしています!
私は大学時代、小説を書いていました。
多分19歳のときだったと思いますが、当時よく行っていた国立の喫茶店で、30分ぐらいで書きなぐった人生初の小説(といっても原稿用紙10枚程度のいわゆるショートショートというやつです)が、あるコンテストで入選してしまいました。
それで、その後も調子に乗って、いくつか書きました。
自分で読んで良さそうだと思ったものは、コンテストなどに応募していましたが、そのほとんどは入選したり、何かしらの賞をもらったりしていました。
でも、最優秀賞みたいな、一番いい賞はもらったことがありませんでした(笑)。
将来は、文章を書く仕事をするのもいいかなあ、と思った時期もありましたが、だいたい自分で自分の能力は一番よく分かるもので、さすがにそこまで無謀なチャレンジはしませんでした。
それはそれとして、小説を書いていたときに自分に課していたことがあります。
それは、書き始めたものは、どんな駄作になることが途中で分かったとしても、とにかく最後まで書き切る、ということです。
スタートした以上、完了するまで、止めない、ということです。
このスローガンは、その後も、折に触れて自分を戒める考えになってきました。
実際、途中で「あ、こりゃダメだ」と思った作品が、書いているうちにどんどんいい作品になる、なんてことは、私の経験からは一回もありませんでした。
でも、終わらせなければ「失敗だった」ということも分かりません。
失敗したな、と分かれば、もうちょっと書き出す前にプロットを練っておくべきだった、とか、資料に当たっておくべきだった、とか、自分が設定した人物像が甘かった、とか、反省すべき点がはっきり見えてきます。
そして、それは、次の作品で生かすことができる可能性があります。
うやむやにしてしまえば、失敗を認めることもなく、心は安泰かもしれませんが、前の作品よりましなものを作るのは、ますます難しくなるように思いますし、書き上げなくなること=完成させないことに抵抗を感じなくなってくる虞もあります。
小説の話として書きましたが、これはどんな仕事でも勉強でも、原理は同じではないかな、と私は今でも思っていますし、その繰り返しが成長の近道だと思っています。
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2012.09.03
置いてきぼり日本
こんにちは。スマイラです。
最近、アップルとサムスンのスマホの事件が、新聞やネットを賑わせています。
私ぐらいの世代ですと、数十年前に、アメリカで日本車のシェアが上がってきたときに、デトロイトなどの自動車産業の盛んな町で、日本車に火をつけて抗議をするというようなニュースを見て、驚いていたものですが、もう自動車ではなくて、スマホがニュースの中心になる時代なんですよね。
僅か数十年の間に、産業の中心が大きく動いたというのを、実感します。そして、それと同時に、日本が産業の中心からいとも簡単に外れてしまっていた、というのも感じます。
スマホで日本メーカー「蚊帳の外」
このニュースを読むと、何がどうなったのかよく分からないけど、とにかく日本の企業は時代の変化に乗り遅れてしまっていたのだな、ということは分かります。
たしかに、私自身のスマホも日本製ではありませんし、私の周りの人間も、スマホに関していえば日本製を持っている人はごく僅か(というかほとんど知らない)です。
これらの携帯電話市場に参入していた会社の規模から考えて、社内のどんな部署や場からも、時代の変化を指摘する声が上がらなかった、というのは到底考えられないことです。
となれば、その声を誰かが潰していたか、無視していたか、採択しなかったか、ということになると思います。
どうして、そうなるのでしょうか?
私の考えるひとつの理由は、私がいた会社でもそうでしたが、多くの人が、顧客や市場のニーズやウォンツの変化を聞き、彼らに受け入れられるような仕事を目指すのではなく、上司のニーズやウォンツを敏感に察知し、上司に気に入られるような仕事をしようとしているからではないか、と思っています。
変化していくのも、大事なお金を財布から出すのも、上司ではなくて、顧客や市場ですから、そこを見ないで変化に対応できるはずがありませんし、業績も上がるはずがありません。
上司も、そのような回路で今の地位を獲得した人たちが多いのでしょうから、その論理以外の論理がない限り、同じような事態が続き、今後も日本がこんな風に世界から置いてきぼりになっていくのはしょうがないのかな、と思っています。
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最近、アップルとサムスンのスマホの事件が、新聞やネットを賑わせています。
私ぐらいの世代ですと、数十年前に、アメリカで日本車のシェアが上がってきたときに、デトロイトなどの自動車産業の盛んな町で、日本車に火をつけて抗議をするというようなニュースを見て、驚いていたものですが、もう自動車ではなくて、スマホがニュースの中心になる時代なんですよね。
僅か数十年の間に、産業の中心が大きく動いたというのを、実感します。そして、それと同時に、日本が産業の中心からいとも簡単に外れてしまっていた、というのも感じます。
スマホで日本メーカー「蚊帳の外」
このニュースを読むと、何がどうなったのかよく分からないけど、とにかく日本の企業は時代の変化に乗り遅れてしまっていたのだな、ということは分かります。
たしかに、私自身のスマホも日本製ではありませんし、私の周りの人間も、スマホに関していえば日本製を持っている人はごく僅か(というかほとんど知らない)です。
これらの携帯電話市場に参入していた会社の規模から考えて、社内のどんな部署や場からも、時代の変化を指摘する声が上がらなかった、というのは到底考えられないことです。
となれば、その声を誰かが潰していたか、無視していたか、採択しなかったか、ということになると思います。
どうして、そうなるのでしょうか?
私の考えるひとつの理由は、私がいた会社でもそうでしたが、多くの人が、顧客や市場のニーズやウォンツの変化を聞き、彼らに受け入れられるような仕事を目指すのではなく、上司のニーズやウォンツを敏感に察知し、上司に気に入られるような仕事をしようとしているからではないか、と思っています。
変化していくのも、大事なお金を財布から出すのも、上司ではなくて、顧客や市場ですから、そこを見ないで変化に対応できるはずがありませんし、業績も上がるはずがありません。
上司も、そのような回路で今の地位を獲得した人たちが多いのでしょうから、その論理以外の論理がない限り、同じような事態が続き、今後も日本がこんな風に世界から置いてきぼりになっていくのはしょうがないのかな、と思っています。
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2012.09.02
壮行会&開業祝
こんにちは。スマイラです。
金曜日の壮行会&開業祝では、後輩たちがこんなケーキを用意して、開業を祝ってくれました。

心遣いだけで、胸が一杯になってしまいましたけど、それ以上に、「頑張らないとな」と思いを新たにしました。
お祝いをしてくれた人たちのほとんどは、現在30代の子たちです(あ、20代の子もいます。こう言っとかないと、怒られちゃう、笑)。
私自身の30代を振り返ってみてもそうでしたが、人生で最も大きな変化を経験するのが30代だと思いますし、40歳以降の人生がどういうものになっていくのか、という土台が作られるのが30代だと思います。
自分の経験だけで言うのですが、率直に言って、40歳以降にまったく新しいことを始めるのは相当の困難が伴う覚悟をしておいた方がいいと思います。これは、能力や柔軟性の衰え、という自分の問題よりも、受け入れる側の気持ちを考えると、分かりやすいかと思います。もし私が、自分の事務所に誰かを採用するとしても、自分より歳が上であるにもかかわらず、知財実務経験のない人は、やはり恐縮してしまうと思います。
私は、結婚は20代でしたが、30代に入るちょっと前に家を購入し、31歳で転職をし、それから子供が3人生まれました。
子供が生まれることによって、生活は驚くほど変わりますし、もし、30代で転職をしていなかったら、絶対に今のような人生は歩まなかったと言い切れます。弁理士になることも、100%なかったと思います。
集まってくれた後輩たちの話を聞いても、皆、人生のいろんな転換期というか、局面を迎えています。
ある後輩は、10月に二人目の子供が誕生する予定で、見るからに充実した人生を送っています。
ある後輩は、転職から数年経ち仕事に燃えています。
ある後輩は、子供がほしいんだけどなかなか踏ん切りがつかない、と悩んでいます。
いろんな状況の中を一所懸命生きている彼らですが、私が嬉しかったのは、みんな今の仕事にやりがいを見出しており、精一杯仕事に打ち込んでいる、ということでした。
彼ら彼女らには、何はさておき、充実した人生、後悔のない人生、自分にしか描けない人生を歩んでほしい、と、いつもいつも願っています。
これから先も、彼ら彼女らとは長い付き合いになると思いますが、私も彼らに負けないように頑張ろう!と気持ちを新たにできた夜でした。
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金曜日の壮行会&開業祝では、後輩たちがこんなケーキを用意して、開業を祝ってくれました。

心遣いだけで、胸が一杯になってしまいましたけど、それ以上に、「頑張らないとな」と思いを新たにしました。
お祝いをしてくれた人たちのほとんどは、現在30代の子たちです(あ、20代の子もいます。こう言っとかないと、怒られちゃう、笑)。
私自身の30代を振り返ってみてもそうでしたが、人生で最も大きな変化を経験するのが30代だと思いますし、40歳以降の人生がどういうものになっていくのか、という土台が作られるのが30代だと思います。
自分の経験だけで言うのですが、率直に言って、40歳以降にまったく新しいことを始めるのは相当の困難が伴う覚悟をしておいた方がいいと思います。これは、能力や柔軟性の衰え、という自分の問題よりも、受け入れる側の気持ちを考えると、分かりやすいかと思います。もし私が、自分の事務所に誰かを採用するとしても、自分より歳が上であるにもかかわらず、知財実務経験のない人は、やはり恐縮してしまうと思います。
私は、結婚は20代でしたが、30代に入るちょっと前に家を購入し、31歳で転職をし、それから子供が3人生まれました。
子供が生まれることによって、生活は驚くほど変わりますし、もし、30代で転職をしていなかったら、絶対に今のような人生は歩まなかったと言い切れます。弁理士になることも、100%なかったと思います。
集まってくれた後輩たちの話を聞いても、皆、人生のいろんな転換期というか、局面を迎えています。
ある後輩は、10月に二人目の子供が誕生する予定で、見るからに充実した人生を送っています。
ある後輩は、転職から数年経ち仕事に燃えています。
ある後輩は、子供がほしいんだけどなかなか踏ん切りがつかない、と悩んでいます。
いろんな状況の中を一所懸命生きている彼らですが、私が嬉しかったのは、みんな今の仕事にやりがいを見出しており、精一杯仕事に打ち込んでいる、ということでした。
彼ら彼女らには、何はさておき、充実した人生、後悔のない人生、自分にしか描けない人生を歩んでほしい、と、いつもいつも願っています。
これから先も、彼ら彼女らとは長い付き合いになると思いますが、私も彼らに負けないように頑張ろう!と気持ちを新たにできた夜でした。
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2012.08.31
若者の不幸
こんにちは。スマイラです。
今日は7月まで勤めていた会社の愛する後輩たちが、送別会兼開業祝をしてくれるということで、新宿に来ています。
先ほど、1件打ち合わせを終え、送別会までの空き時間でこれを書いています。
ご他聞に違わず、私が勤めていた会社でも、若い子たちと、年長者との間には、大きな溝がありました。
年長者は、若い子たちの気持ちを虚心坦懐に聞くことをしませんし、若い子たちは年長者の言うことを理解することができません。
私も「年長者」と言われて全然おかしくない歳ではありますが、彼ら、彼女らが、できることなら有意義な人生を送ってほしい、と思い、また、いつかこうして話したことが、巡り巡って自分の子供たちにも還ってくるだろう、との思いから(というのは、自分の子供たちが社会人になる頃には、彼らや彼女らが先輩になるのですから)、自分の経験を交え、いろいろと相談に乗ってきました。
私自身、決して順風満帆の人生を送ってきたわけではありませんし、意地を張ったり、愚かな選択をしたりして、ずいぶん遠回りをしてきた、という思いがあります。
彼ら彼女らには、できればそんな遠回りをしないでほしい、との一心で話をしてきました。
それを、彼ら、彼女らが、どう受け取ってくれたのかはわかりませんが、こうして退社後も送別会をしてくれたり、開業祝を送ってくれたり(観葉植物をいただきました)することを思うと、自分のしてきたことも決して無駄ではなかったのだ、と思えて、本当に嬉しいものです。
とかく、歳を取った人たちは、私も含めて、自分の人生や世代を美化しすぎています。
いえ、自分の人生や世代を美化するだけならいいのですが、美化するために、その後に続く若い世代(常に憎悪や無理解は上の世代ではなく、下の世代に向けられるのが、大きな特徴でもあります)を貶める必要はまったくありません。
あえてきつい言い方をすれば、世代観だけにとどまるものではありませんが、他者を貶めることによってしか、自分の人生や価値観や世代を評価できないのだとすれば、それはその程度のものだった、と思うしかないのではないでしょうか?
少し前にテレビドラマにもなった白洲次郎は、「目下の者には優しくしろ」と言い、かつ、それを実行していたようです。
そういう正論をきちんと言うお年寄りや実力者が少なくなった(というか、いない?)時代に生きざるを得ない若者は、出来不出来は別として、たしかに不幸ではある、と私も思います。
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今日は7月まで勤めていた会社の愛する後輩たちが、送別会兼開業祝をしてくれるということで、新宿に来ています。
先ほど、1件打ち合わせを終え、送別会までの空き時間でこれを書いています。
ご他聞に違わず、私が勤めていた会社でも、若い子たちと、年長者との間には、大きな溝がありました。
年長者は、若い子たちの気持ちを虚心坦懐に聞くことをしませんし、若い子たちは年長者の言うことを理解することができません。
私も「年長者」と言われて全然おかしくない歳ではありますが、彼ら、彼女らが、できることなら有意義な人生を送ってほしい、と思い、また、いつかこうして話したことが、巡り巡って自分の子供たちにも還ってくるだろう、との思いから(というのは、自分の子供たちが社会人になる頃には、彼らや彼女らが先輩になるのですから)、自分の経験を交え、いろいろと相談に乗ってきました。
私自身、決して順風満帆の人生を送ってきたわけではありませんし、意地を張ったり、愚かな選択をしたりして、ずいぶん遠回りをしてきた、という思いがあります。
彼ら彼女らには、できればそんな遠回りをしないでほしい、との一心で話をしてきました。
それを、彼ら、彼女らが、どう受け取ってくれたのかはわかりませんが、こうして退社後も送別会をしてくれたり、開業祝を送ってくれたり(観葉植物をいただきました)することを思うと、自分のしてきたことも決して無駄ではなかったのだ、と思えて、本当に嬉しいものです。
とかく、歳を取った人たちは、私も含めて、自分の人生や世代を美化しすぎています。
いえ、自分の人生や世代を美化するだけならいいのですが、美化するために、その後に続く若い世代(常に憎悪や無理解は上の世代ではなく、下の世代に向けられるのが、大きな特徴でもあります)を貶める必要はまったくありません。
あえてきつい言い方をすれば、世代観だけにとどまるものではありませんが、他者を貶めることによってしか、自分の人生や価値観や世代を評価できないのだとすれば、それはその程度のものだった、と思うしかないのではないでしょうか?
少し前にテレビドラマにもなった白洲次郎は、「目下の者には優しくしろ」と言い、かつ、それを実行していたようです。
そういう正論をきちんと言うお年寄りや実力者が少なくなった(というか、いない?)時代に生きざるを得ない若者は、出来不出来は別として、たしかに不幸ではある、と私も思います。
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2012.08.30
出願人の立場
こんにちは。スマイラです。
先日、事務所名の商標出願をしました。
開業に合わせて出願をしようと思っていて、7月には願書も完成させ、準備をしていたのですが、開業前後はちょうどバタバタしていたのと、指定商品や役務(こういうものにこの商標を使います、というのを書く欄です。この部分についてだけ、商標権者は独占的に使用ができることになります)を決めるのに、いざとなったら、ああだこうだと考えてしまい、遅くなってしまいました。
これまで、おそらくは何千件という数の商標出願をしてきたと思うのですが、自分が出願人になったのは、当然ながら、これが初めてです。
自分が出願人になって、初めて出願人の気持ちをはっきりと理解することができました。
実際に経験していないことは何も分かっていないに等しい、というのは、私が常に心がけていることですが、出願人の立場をこれまで理解していなかったというわけではありませんけれども、当事者として経験してみて改めて分かったことはたくさんあります。
事業を始めたばかりで出願をすると、実際この後、どのような業務をするようになるか、なんてことは、希望は別として、はっきりとは分かりませんし、希望するもののすべてを書いていたら、お金がいくらあっても足りません。
私の出願もそうですが、商標はもちろんのこと、ひとつひとつの指定商品や指定役務にも、出願人の思いや希望がぎゅっと入っている、ということを、今回は特に強く感じました。
私たちのように手続きを生業とする者は、とかく「この拒絶を解消するには、この商品とこの役務を削除すれば大丈夫ですよ」のように、誤解を恐れずに言えば、「気軽に」言ってしまいがちです。
反省すべきですが、私もそうでした。
少なくとも、身を切られるような思いで言っている弁理士は少ないと思います。
けれども、出願人の立場になると、「そんな簡単に言わないでくださいよ・・。」と感じることも多いのだろうと思います。
結論から言えば、確かに言っていることが正しいし、それ以外に方法もないのだけど、そこには何かしらの出願人の思いを汲み取る所作が、弁理士側にあってもいいのではないか、と痛感しました。
今回の自分の出願で感じた「出願人としての気持ち」をいつも忘れずに、これから出会うであろうご依頼に、弁理士として当たっていきたい、と心から思ったものでした。
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先日、事務所名の商標出願をしました。
開業に合わせて出願をしようと思っていて、7月には願書も完成させ、準備をしていたのですが、開業前後はちょうどバタバタしていたのと、指定商品や役務(こういうものにこの商標を使います、というのを書く欄です。この部分についてだけ、商標権者は独占的に使用ができることになります)を決めるのに、いざとなったら、ああだこうだと考えてしまい、遅くなってしまいました。
これまで、おそらくは何千件という数の商標出願をしてきたと思うのですが、自分が出願人になったのは、当然ながら、これが初めてです。
自分が出願人になって、初めて出願人の気持ちをはっきりと理解することができました。
実際に経験していないことは何も分かっていないに等しい、というのは、私が常に心がけていることですが、出願人の立場をこれまで理解していなかったというわけではありませんけれども、当事者として経験してみて改めて分かったことはたくさんあります。
事業を始めたばかりで出願をすると、実際この後、どのような業務をするようになるか、なんてことは、希望は別として、はっきりとは分かりませんし、希望するもののすべてを書いていたら、お金がいくらあっても足りません。
私の出願もそうですが、商標はもちろんのこと、ひとつひとつの指定商品や指定役務にも、出願人の思いや希望がぎゅっと入っている、ということを、今回は特に強く感じました。
私たちのように手続きを生業とする者は、とかく「この拒絶を解消するには、この商品とこの役務を削除すれば大丈夫ですよ」のように、誤解を恐れずに言えば、「気軽に」言ってしまいがちです。
反省すべきですが、私もそうでした。
少なくとも、身を切られるような思いで言っている弁理士は少ないと思います。
けれども、出願人の立場になると、「そんな簡単に言わないでくださいよ・・。」と感じることも多いのだろうと思います。
結論から言えば、確かに言っていることが正しいし、それ以外に方法もないのだけど、そこには何かしらの出願人の思いを汲み取る所作が、弁理士側にあってもいいのではないか、と痛感しました。
今回の自分の出願で感じた「出願人としての気持ち」をいつも忘れずに、これから出会うであろうご依頼に、弁理士として当たっていきたい、と心から思ったものでした。
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2012.08.29
伝える言葉、伝わる言葉
こんにちは。スマイラです。
昨日ブログに書かせていただいた稲葉先生に、ブログに書いたことの報告と、問題があれば修正するので指摘して下さい、との旨のご連絡をメールで差し上げたところ、ご丁寧なご返信をいただきました。
東京と名古屋で離れていますが、今後も業界の大先輩として、有益な情報交換等させていただければ、大変ありがたいと思っています。
ところで、今日の午前は、事務所のホームページに掲載する文案を作成していました。
昨日から始めていたのですが、思ったより進まず、今日まで持ち越してしまったのでした。
昨日の内容とも少し関連するのですが、不特定多数の人に見られる可能性のある文章を作成するのは、本当に難しいと感じます。
ブログも不特定多数の人に見られる可能性がありますが、これに関しては、私という個人の人間性が伝わればいい、と開き直っていますので、仕事のこと、家庭のこと、子供のこと、ちょっとした社会問題のようなものへの意見などを述べることで、そこから私のものの考え方や視点が伝わればそれで是としています。
しかし、事務所のオフィシャルなホームページということになると、より多くの人に分かりやすいようにしようと考え、あまりに砕けた表現にすれば、稚拙ととられるおそれがありますし、逆に、法律的な正確さを重んじた言葉遣いをすれば、堅苦しくて、この業界の人以外は読むに耐えない文章になってしまいます。
その落としどころをどこら辺にするかで、かなり時間がかかってしまいました。
たとえば、現在、アップルとサムスンのスマートフォンの訴訟の記事が毎日のように載っていますが、マスコミでしばしば用いられる言葉に「特許申請」というのがあります。
多くの人は、この言葉の方が受け入れやすいのかもしれません。
しかし、おそらく多くの弁理士は同意してくれると思うのですが、弁理士として「特許出願」のことを「特許申請」というのには、ものすごい抵抗があります。
なぜなら、法律の条文上、「申請」と「出願」は、はっきりと使い分けられているからです。
多分、試験でこれを書き間違えれば、確実に×がつくどころか、それだけで不合格になってもしょうがない、というぐらいの間違いだと思います。
けれども、多くの人が受け入れられやすいのならば、その抵抗を乗り越えて「申請」と書くべきか、それとも、弁理士らしく(?)「出願」で貫くべきか、なんていうところで、結構悩んでしまうのです(結局、私は「出願」で貫くことにしました。今日のところは、笑)。
不特定多数の人にお見せするものでは、「伝わる言葉」を使うべきとは思っているのですが、「伝える言葉」を「伝わる言葉」に合致させるのは、なかなか大変だなあ、と感じています。
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昨日ブログに書かせていただいた稲葉先生に、ブログに書いたことの報告と、問題があれば修正するので指摘して下さい、との旨のご連絡をメールで差し上げたところ、ご丁寧なご返信をいただきました。
東京と名古屋で離れていますが、今後も業界の大先輩として、有益な情報交換等させていただければ、大変ありがたいと思っています。
ところで、今日の午前は、事務所のホームページに掲載する文案を作成していました。
昨日から始めていたのですが、思ったより進まず、今日まで持ち越してしまったのでした。
昨日の内容とも少し関連するのですが、不特定多数の人に見られる可能性のある文章を作成するのは、本当に難しいと感じます。
ブログも不特定多数の人に見られる可能性がありますが、これに関しては、私という個人の人間性が伝わればいい、と開き直っていますので、仕事のこと、家庭のこと、子供のこと、ちょっとした社会問題のようなものへの意見などを述べることで、そこから私のものの考え方や視点が伝わればそれで是としています。
しかし、事務所のオフィシャルなホームページということになると、より多くの人に分かりやすいようにしようと考え、あまりに砕けた表現にすれば、稚拙ととられるおそれがありますし、逆に、法律的な正確さを重んじた言葉遣いをすれば、堅苦しくて、この業界の人以外は読むに耐えない文章になってしまいます。
その落としどころをどこら辺にするかで、かなり時間がかかってしまいました。
たとえば、現在、アップルとサムスンのスマートフォンの訴訟の記事が毎日のように載っていますが、マスコミでしばしば用いられる言葉に「特許申請」というのがあります。
多くの人は、この言葉の方が受け入れやすいのかもしれません。
しかし、おそらく多くの弁理士は同意してくれると思うのですが、弁理士として「特許出願」のことを「特許申請」というのには、ものすごい抵抗があります。
なぜなら、法律の条文上、「申請」と「出願」は、はっきりと使い分けられているからです。
多分、試験でこれを書き間違えれば、確実に×がつくどころか、それだけで不合格になってもしょうがない、というぐらいの間違いだと思います。
けれども、多くの人が受け入れられやすいのならば、その抵抗を乗り越えて「申請」と書くべきか、それとも、弁理士らしく(?)「出願」で貫くべきか、なんていうところで、結構悩んでしまうのです(結局、私は「出願」で貫くことにしました。今日のところは、笑)。
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2012.08.28
中小企業の強い味方
こんにちは。スマイラです。
今日は、最近読んだ本を1冊お勧めしたいと思います。
↑この本です。
出版自体はちょっと古い本ですが、内容はまったく古びていないと思います。
数日前にもちょっとだけ書きましたが、セミナーを開く予定があり、そのテーマ探しでいろんな本を探している最中に、ぶらりと入ったブックオフで偶然見つけたものです。
「窮すれば通ず」ということでしょうか。ちょっと違うか(笑)。
この本を読んで私が一番感動したのは、著者の稲葉先生の、中小零細企業に対する、底なしと言っていいほどの深い愛情です。
それはときに、大企業の横暴への憤怒となって表現されています。
少し前に、池井戸潤さんの「下町ロケット」が直木賞を受賞しましたが、それを地で行くような話が、特許法の易しい解説を交えながら、(恐らくは)ノンフィクションで次から次へと出てきます。
私自身は、これまでほとんど意匠と商標の実務をこの世界でやってきたため、特許の実務はそれほどやったことがないのですが、そんな私でも、この本を読むと、本当にうまく説明しているなあ、と思うことばかりでした。
これってきっと、稲葉先生が、中小零細企業の社長さんにどのように説明すれば分かってもらえるのか、という試行錯誤を繰り返してきた中で獲得してきたスキルと表現なのだろうと思いました。
私自身も、お客さまとお話しする中で、どういう表現をすれば分かってもらえるか、ということを試行錯誤している最中ですから、大変いい勉強をさせてもらいました。
いつもながらちょっと大げさな表現ではありますが、日本の未来のためにも、すべての弁理士に読んでもらいたい本です!
また、発明をいかに社内から生み出すか、と言うようなこともとても丁寧に書かれていますので、特許を活かそうと考えている企業知財部の方にもぜひ読んでいただきたい内容になっています。
稲葉先生のような「中小企業の強い味方」の弁理士がもっと増えれば、日本は変われるんじゃないか、と本心から思いました。
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今日は、最近読んだ本を1冊お勧めしたいと思います。
![]() | 特許で儲かる会社儲けられない会社―小さな会社の社長に (2003/07) 稲葉 民安 商品詳細を見る |
↑この本です。
出版自体はちょっと古い本ですが、内容はまったく古びていないと思います。
数日前にもちょっとだけ書きましたが、セミナーを開く予定があり、そのテーマ探しでいろんな本を探している最中に、ぶらりと入ったブックオフで偶然見つけたものです。
「窮すれば通ず」ということでしょうか。ちょっと違うか(笑)。
この本を読んで私が一番感動したのは、著者の稲葉先生の、中小零細企業に対する、底なしと言っていいほどの深い愛情です。
それはときに、大企業の横暴への憤怒となって表現されています。
少し前に、池井戸潤さんの「下町ロケット」が直木賞を受賞しましたが、それを地で行くような話が、特許法の易しい解説を交えながら、(恐らくは)ノンフィクションで次から次へと出てきます。
私自身は、これまでほとんど意匠と商標の実務をこの世界でやってきたため、特許の実務はそれほどやったことがないのですが、そんな私でも、この本を読むと、本当にうまく説明しているなあ、と思うことばかりでした。
これってきっと、稲葉先生が、中小零細企業の社長さんにどのように説明すれば分かってもらえるのか、という試行錯誤を繰り返してきた中で獲得してきたスキルと表現なのだろうと思いました。
私自身も、お客さまとお話しする中で、どういう表現をすれば分かってもらえるか、ということを試行錯誤している最中ですから、大変いい勉強をさせてもらいました。
いつもながらちょっと大げさな表現ではありますが、日本の未来のためにも、すべての弁理士に読んでもらいたい本です!
また、発明をいかに社内から生み出すか、と言うようなこともとても丁寧に書かれていますので、特許を活かそうと考えている企業知財部の方にもぜひ読んでいただきたい内容になっています。
稲葉先生のような「中小企業の強い味方」の弁理士がもっと増えれば、日本は変われるんじゃないか、と本心から思いました。
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2012.08.26
少子化の何が悪いの?その2
こんにちは。スマイラです。
昨日の続きです。
皆さんは、赤ちゃんを抱っこしているお母さんや、妊婦さんに、シルバーシートに座っている中年のオジサンが席を譲っているのを見たことがありますか?
茶髪の不良っぽい高校生が譲っているのを見たことはありますが、オジサンはありません。
泣いてる赤ちゃんを一所懸命なだめようとしているお母さんや、ベビーカーのお母さんに、中年のオジサンが文句を言ったり、怒鳴っているのを見たことはありませんか?
私は何度もあります。
私自身も、普通の歩道や公園を、ベビーカーを押して歩いていたら、後ろの小汚いオヤジに舌打ちされたことがあります。
電車で、目の前の妊婦さんが(この際妊婦さんであるかどうかはどうでもいいのですが)、具合を悪くして、座っているオヤジの上に崩れ落ちてきたのに、迷惑そうに寝たふりをしているのも見たことがあります。
子供の写真を年賀状にするのが、子供のいない自分へのあてつけのようで気にいらない、というような話を聞いたこともあります。
あえて言ってしまいますが、ことほど左様に、日本人は子供なんて嫌いなんですよ。
大人になって「社会を支えているのはおれたち」みたいなことを言っていても、弱きものに対する「ノブレス・オブリージュ」のようなものがないんですよ。
いつも、いつまでたっても、自分が弱者なんです。
子供3人育ててる中で、この国の人って全体的に子供が好きなんだなあ、って思ったことは、正直1回もないです(個々人は別です)。
嫌いなんだなあ、と思ったことは100回以上ありますけど(笑)。
じゃあ、子供嫌いの国で少子化なんて望ましい事態じゃないの、ちょうどいいじゃん、と思いますが、「いつでも弱者は自分、恵まれてないのは自分」が基本ですから、今度は「じゃあ誰が弱者であるおれたち高齢者を食わせるんだ?」という話になります。
「おれたち弱者を満足に養うために、若いやつら!甘ったれてないで、もっと子供産めよ!」というのを、ちょっと上品な言葉に翻訳すると「少子化はわが国にとって重大な問題だ!」となるんですよね(ちょっと意地の悪い言い方ですけど)。
だって、「少子化」って、明らかに「まだ子供を生める世代への要求」以外の何ものでもないじゃないですか?
国のため=おれたちのために、お前らもっと子供産め、増やせ、って、数十年前にも流行ったセリフですよね?
少子化については、待機児童とか、社会システムとか、企業の姿勢とか、予算配分とか、いろんな問題がありますが、私は、この子供に対する社会というか国民全体のメンタリティが一番大きな原因ではないか、と思っています。
この問題については、まだまだ言いたいことがたくさんありますが、今回はこれぐらいで。
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お待ちしています!
昨日の続きです。
皆さんは、赤ちゃんを抱っこしているお母さんや、妊婦さんに、シルバーシートに座っている中年のオジサンが席を譲っているのを見たことがありますか?
茶髪の不良っぽい高校生が譲っているのを見たことはありますが、オジサンはありません。
泣いてる赤ちゃんを一所懸命なだめようとしているお母さんや、ベビーカーのお母さんに、中年のオジサンが文句を言ったり、怒鳴っているのを見たことはありませんか?
私は何度もあります。
私自身も、普通の歩道や公園を、ベビーカーを押して歩いていたら、後ろの小汚いオヤジに舌打ちされたことがあります。
電車で、目の前の妊婦さんが(この際妊婦さんであるかどうかはどうでもいいのですが)、具合を悪くして、座っているオヤジの上に崩れ落ちてきたのに、迷惑そうに寝たふりをしているのも見たことがあります。
子供の写真を年賀状にするのが、子供のいない自分へのあてつけのようで気にいらない、というような話を聞いたこともあります。
あえて言ってしまいますが、ことほど左様に、日本人は子供なんて嫌いなんですよ。
大人になって「社会を支えているのはおれたち」みたいなことを言っていても、弱きものに対する「ノブレス・オブリージュ」のようなものがないんですよ。
いつも、いつまでたっても、自分が弱者なんです。
子供3人育ててる中で、この国の人って全体的に子供が好きなんだなあ、って思ったことは、正直1回もないです(個々人は別です)。
嫌いなんだなあ、と思ったことは100回以上ありますけど(笑)。
じゃあ、子供嫌いの国で少子化なんて望ましい事態じゃないの、ちょうどいいじゃん、と思いますが、「いつでも弱者は自分、恵まれてないのは自分」が基本ですから、今度は「じゃあ誰が弱者であるおれたち高齢者を食わせるんだ?」という話になります。
「おれたち弱者を満足に養うために、若いやつら!甘ったれてないで、もっと子供産めよ!」というのを、ちょっと上品な言葉に翻訳すると「少子化はわが国にとって重大な問題だ!」となるんですよね(ちょっと意地の悪い言い方ですけど)。
だって、「少子化」って、明らかに「まだ子供を生める世代への要求」以外の何ものでもないじゃないですか?
国のため=おれたちのために、お前らもっと子供産め、増やせ、って、数十年前にも流行ったセリフですよね?
少子化については、待機児童とか、社会システムとか、企業の姿勢とか、予算配分とか、いろんな問題がありますが、私は、この子供に対する社会というか国民全体のメンタリティが一番大きな原因ではないか、と思っています。
この問題については、まだまだ言いたいことがたくさんありますが、今回はこれぐらいで。
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2012.08.25
少子化の何が悪いの?
こんにちは。スマイラです。
昨日の交流会では、最近赤ちゃんが生まれた人と、一月に赤ちゃんが生まれる予定の人と、お会いしました。
赤ちゃんが生まれるというのは何につけてもおめでたいことですし、これから赤ちゃんを育てられるというのは、ちょっとうらやましい気もします。
「じゃあ、もう一回育ててみる?」と本気で言われたら、断ってしまいますけど(笑)。
少子化ということがずいぶん前から言われていますが、冷静に考えてみると、少子化の何が問題なんだろう?と思います。
「いや、こういうことが問題でしょう」ということを聞きたいのではありません。
「少子化が問題だ!」という人たちは、本当は何が言いたいの?ということを聞きたいのです。
私は、「少子化」という言葉はまやかしだと思っています。
本質的な問題は「高齢化」の方にあるのに、寿命をコントロールすることはできないし、高齢者は票になるし、そもそも政治や社会を動かしている人たちが今まさに、か、もうちょっとで「高齢者」ですから、だったら選挙にも行かない、物も言わない若い奴らのせいにしてやれ、という論理で「少子化」といっているような気がしています。
だから「少子高齢化」というならまだしも(それでも「少子」はいらないでしょ、と私自身は思いますが)、そこから「少子化」だけが一人歩きしていくのはちょっとおかしいのではないか、と考えています。
昨日もお二人と、私と妻の育児の特に幼児期の経験をお話ししました。
外国を全然知らない私ですが、こんなに子供を育てにくい国が他にあるだろうか、と思っていました。
もちろん今でも思っています。
スミマセン、今日はちょっと時間がないので、続きは明日書きます。
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昨日の交流会では、最近赤ちゃんが生まれた人と、一月に赤ちゃんが生まれる予定の人と、お会いしました。
赤ちゃんが生まれるというのは何につけてもおめでたいことですし、これから赤ちゃんを育てられるというのは、ちょっとうらやましい気もします。
「じゃあ、もう一回育ててみる?」と本気で言われたら、断ってしまいますけど(笑)。
少子化ということがずいぶん前から言われていますが、冷静に考えてみると、少子化の何が問題なんだろう?と思います。
「いや、こういうことが問題でしょう」ということを聞きたいのではありません。
「少子化が問題だ!」という人たちは、本当は何が言いたいの?ということを聞きたいのです。
私は、「少子化」という言葉はまやかしだと思っています。
本質的な問題は「高齢化」の方にあるのに、寿命をコントロールすることはできないし、高齢者は票になるし、そもそも政治や社会を動かしている人たちが今まさに、か、もうちょっとで「高齢者」ですから、だったら選挙にも行かない、物も言わない若い奴らのせいにしてやれ、という論理で「少子化」といっているような気がしています。
だから「少子高齢化」というならまだしも(それでも「少子」はいらないでしょ、と私自身は思いますが)、そこから「少子化」だけが一人歩きしていくのはちょっとおかしいのではないか、と考えています。
昨日もお二人と、私と妻の育児の特に幼児期の経験をお話ししました。
外国を全然知らない私ですが、こんなに子供を育てにくい国が他にあるだろうか、と思っていました。
もちろん今でも思っています。
スミマセン、今日はちょっと時間がないので、続きは明日書きます。
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2012.08.24
何が釣れるの?美味しいの?
こんにちは。スマイラです。
今、ある他士業の方からお声掛けをいただき、セミナーを企画しています。
ごくごく初歩的な知的財産権について、お話をさせていただく予定なのですが、これがなかなか難しいです!
おそらく、「知的財産権って、たまに聞くけど何?」という人たちが対象になると思うのですが、だからと言って、「知的財産権とはこういうものです!」と教科書的なことをいくら言っても、聞いている方が興味を持ったり、ためになったりするお話にはならないと思います。
私は以前から、知的財産権の話をするときに、ほとんどの場面で、権利を取ってなかったからこういう困ったことがありました、という感じの「保険」的な話しかされないことに疑問を持っていました。
それはそれで、ものすごく大事な知的財産権の機能ですし、知っておいた方がいいことですから、その話は必ずします。
けれども、同時に、それだけで多くの人が「よし、おれも一丁発明して特許権でも取るか!」「ウチの売り出し中の商品の商標登録をしておくか!」とは、なかなかならないと思います。
お金のかかることですから、小さな事業者においては、なおさらです。
最近、釣りの話をよく書いていますので(笑)、それにたとえて言えば、一回も釣りに行ったことがない人を釣りに誘うとしたら、どんなお話をするでしょうか?
この前、友達に誘われて鮎釣りに行ったんだ。思ったよりたくさん釣れてびっくりしたよ。魚もきれいだったし、塩焼きにして食べたら美味しくて。自然の中でリフレッシュもできるから、今度一緒にどう?
こんな感じになるんじゃないでしょうか?
知的財産権を魚にたとえれば、多くの人の知りたいことは「どんな魚が釣れるの?それは食べられるの?美味しいの?楽しいの?」ということなんじゃないかと思います。
すぐに、とはなかなかいかないでしょうが、中長期的に利益に変えられるかも知れない方法を、少しでもお話できれば、と思っています。
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ごくごく初歩的な知的財産権について、お話をさせていただく予定なのですが、これがなかなか難しいです!
おそらく、「知的財産権って、たまに聞くけど何?」という人たちが対象になると思うのですが、だからと言って、「知的財産権とはこういうものです!」と教科書的なことをいくら言っても、聞いている方が興味を持ったり、ためになったりするお話にはならないと思います。
私は以前から、知的財産権の話をするときに、ほとんどの場面で、権利を取ってなかったからこういう困ったことがありました、という感じの「保険」的な話しかされないことに疑問を持っていました。
それはそれで、ものすごく大事な知的財産権の機能ですし、知っておいた方がいいことですから、その話は必ずします。
けれども、同時に、それだけで多くの人が「よし、おれも一丁発明して特許権でも取るか!」「ウチの売り出し中の商品の商標登録をしておくか!」とは、なかなかならないと思います。
お金のかかることですから、小さな事業者においては、なおさらです。
最近、釣りの話をよく書いていますので(笑)、それにたとえて言えば、一回も釣りに行ったことがない人を釣りに誘うとしたら、どんなお話をするでしょうか?
この前、友達に誘われて鮎釣りに行ったんだ。思ったよりたくさん釣れてびっくりしたよ。魚もきれいだったし、塩焼きにして食べたら美味しくて。自然の中でリフレッシュもできるから、今度一緒にどう?
こんな感じになるんじゃないでしょうか?
知的財産権を魚にたとえれば、多くの人の知りたいことは「どんな魚が釣れるの?それは食べられるの?美味しいの?楽しいの?」ということなんじゃないかと思います。
すぐに、とはなかなかいかないでしょうが、中長期的に利益に変えられるかも知れない方法を、少しでもお話できれば、と思っています。
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